七分目

暮らしと心の余白作り

4歳児の感性 大人は勝てない

あぁ、この子には絶対勝てないな。

研ぎ澄まされた真っ白で濁りのない感性、本能。

思い込みも先入観もない無垢な心、詰まりに詰まった能力は未知数。

 

4歳の息子を見てある朝、しみじみ思いました。

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なんてことはない、梅雨の時期、朝の通園路。

雨上がり、長靴を履いた彼は水たまりをピチャピチャ歩きます。

運動靴では禁止されているパチャン。水たまりを見つけてはわざわざ入って行く彼。

 

「あっちの道から行きたい」

道を変えると、、、、、、

 

歩道の脇に少し大きな水たまりがありました。

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「ここに大きいのあるの知ってたん?」

「うん」

「覚えてたん?」

「うん」

 

・・・・・・水たまりの場所、私覚えてないです。。。。。

 

めちゃめちゃ大きくて歩くのに支障が出るような水たまりなら覚えていますが、歩道の脇、ほんの少し大きめの水たまりまで一つ一つ覚えていない。

 

当然、です、大人ならば。

見過ごす、ただ通過するだけの道、水たまり。

 

でも4歳の彼にとってはそこはスペシャル。楽しみにしているバチャバチャポイント。

だから覚えていた。それだけです。それだけですが、何でしょう、、、、、

 

凄いな、叶わんな。

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私がスルーする道、水たまり、覚えたくても覚えられない、感性にも記憶にも引っかからない水たまり。4歳はしっかりキャッチしてて。

 

上手く言えませんが、その感受性、観察力を私はとっくの昔に失くしています。水たまりにわくわくする心と一緒に。

 

傘をさしていると

「カラスさんはどうやって傘を持つの?」

そんな発想も疑問も、もう私には無くて。

 

凄いな、4歳。凄いな、子供。

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彼らが持って生まれた感性、自由な想像力をどうやって壊さないか。浸食しないか。

子育てって気がつけば教え込んでばかり。大人の常識を、社会への適応を。

それはそれで必要不可欠、でもきっと、もっと大事な、守りたい物がある。

どれだけ守れるか、伸ばせるか、私の大きな仕事だな、感じた朝でした。

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